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アクトトレーニングカリキュラム・俳優の表情と声を身につける

アクトレーニングのカリキュラムを、一部ご紹介 していきます。

読んで実践すれば、必ずできるようになることばかりですので、 ぜひ、実践してみてくださいね。

アクトレーニングは、BODY(身体トレーニング)、IMAGE(思考 トレーニング)、ACT(自分演出トレーニング)の3つに大きく 分かれています。

コミュニケーション能力を磨くのに、身体トレーニングを行う。 ここが、アクトレーニングのユニークな点です。からい

でも、元々俳優やタレントの演出指導を行う際のカリキュラム ですから、身体を使うのは、当然といえば当然なんです。 なぜなら、俳優・タレントという職業は、身体を使ったパフォーマンスで、 「視聴者」とコミュニケートする、プロフェッショナルですから。

彼らと会うと、真っ先に「お早うございます」と挨拶してきてくれます。 しかも、にっこりと笑顔で。 すごく気持ちが良くて、思わず「良い人だなぁ」と思ってしまいます。

皆さんも、例えば、木村拓哉さんや蛯原友里さんに会って、相手から にっこりと笑顔で挨拶され、手を差し出されたら、悪い気分はしないでしょ う。

 

これを相手とのファースト・アプローチで行えば、印象が良くなると 思いませんか?

ここでのポイントは、

1.にっこり笑顔で迎える 2.「お早うございます」と、(相手より先に)自分から挨拶する 3.握手をするため、自分から手を差し出す

の3点です。

それではまず、人を惹きつける笑顔の持ち主になるトレーニングを ご紹介します。

先ほども述べたように、笑顔は人間関係を円滑に進める上で、 とても重要な武器になります。

ところが、仕事・プライベートに関わらず、ここという重要な 場面で、うまく笑えずに引きつってしまったり、顔がこわばったり した経験はないでしょうか。

そういう経験のある人は、場数を踏んだり、精神面を鍛えることも、 もちろん重要ですが、顔そのものの筋肉(表情筋)を鍛えることで、 意外と解決できるのです。

例えば、ランニングや、100 メートル走をする時、大抵の人は、 ウォーミングアップ(準備運動)をしてから取りかかります。 これは、他のスポーツでも同じでしょう。

野球、サッカー、ラグビーなどの球技でも、まず、ウォーミング アップから開始します。 それは、筋肉をほぐし、しなやかに動きやすくするため、 そして、怪我を予防するためでもあります。

 

表情筋も筋肉ですから、自分の思い通りにコントロールするには、 ウォーミングアップをする必要があります。 ウォーミングアップによって表情筋がほぐれ、顔の動きがしなやかになって、 自然といい表情が生まれてきやすくなるからです。

ところが、多くの人は普段、表情筋をほぐす運動などしていません。 それでも女性は、毎朝、鏡で表情をチェックして、笑顔の練習などを されている方もいるでしょうが、 男性は「なかなか、そこまでは・・・」という方がほとんどではないでしょ うか。

前項は、人間関係を円滑に進めるために、自然な笑顔を身につけましょう、 そのために表情筋を鍛えましょう、というお話をさせていただいていました。

 

自然な笑顔は、誰にも好印象を与えるものです。 好印象を与えることができると、相手が心を開き「あなた」という人物を 受け入れやすくします。

ハリウッド・スターのジョン・トラボルタは、人を惹きつける素晴らしい笑 顔の 持ち主ですが、あるインタビューで、次のように答えています。

「人生は、結局、口元が上を向いているか、下を向いているかで変わるから ね」

1970年代のディスコ・ブームの中、映画「サタデー・ナイト・フィーバ ー」で 大ブレイク、その後スランプに陥り、1980年代の苦しい時期を 乗り越えて、 90年代に復活した苦労人の言葉だけに、非常に説得力があ ります。

 

また、個人累計納税額日本一の斎藤一人さん曰く、 「笑顔は、お金から愛される顔」 だそうです。

斎藤一人さんは、商売人は、常に自然な笑顔ができるように努力をするべき だと、社員のデスクには必ず鏡を置き、いつでも自分の顔がチェックできる ようにしているのだそうです。

それだけではなく、みんなでデスクに 100 円玉を置いて、電話をかける時や、 書類を書いている時、表情から笑顔が消えている人を発見した人は、 その人から 100 円玉を徴収することができる、という徹底ぶり。

それほどの努力をしても、身につける価値のあるものだと、お考えなのでし ょう。 そんな豊かな表情を創り、コントロールするためのカリキュラムをご紹介し ます。

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<フェイス・マッサージ>

  • 次の順に顔の筋肉をマッサージする。 両眉の上→こめかみ→ほお骨の上→あごのつけ根

【ポイント】 ・指先で、円を描くように揉みほぐすこと。 ・1箇所につき10回円を描く。 ・2セット行う。

<舌の体操> 1.次の順に、舌を出す(できるだけ思い切り)。 上→下→右→左 2.口の中で、歯ぐきの外側を沿うように、下を回転させる。 3.息を吐くときに、唇を「ブ~」と振動させる。 4.舌を鳴らして、音を出す。 5.大きく「ア・イ・ウ・エ・オ」の口型を作る。

 

<顔の太極拳> 1.15秒かけて、顔のすべてのパーツをゆっくりと、大きく開いていく。 目・口・鼻・耳それぞれのパーツが、どのように動いており、また、 動きにくいパーツがないか、動きにくい段階がないか、確認しながら動 かす。 2.1が終わったら、今度は15秒かけて、顔のすべてのパーツを、できる 限り縮小させていく。

1と同様に、各パーツの動きを確認しながら、縮小させていくこと。 3.1と2を1セットとして、3セット行う。

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以上、基本的なトレーニングをご紹介しました。 毎日欠かさず行うことによって、表情筋が刺激され、 豊かな表情を創ることができるようになります。

良い笑顔は、相手を安心させ、信頼に導く武器になります。 表情で「人生が変わるかもしれない」のですから、 ぜひとも身につけておきましょう。

さて前項まで「表情をコントロールする」ことをテーマにしたお話を 進めてきました。 今回は「表情」から、さらに部位を絞ります。

 

怒ると、よく周りのものが見えなくなってしまうという経験はありません か?

視界は、喜怒哀楽の感情によって、大きく影響されるようです。 特に、怒りの感情は、視界を狭くします。

逆に、視界を広く、一定に保つことを意識することで、自分の感情を ある程度コントロールすることが可能です。 また、感情は、行動によっても大きく影響されます。

次のことを試してみてください。 今より2~3cm ほど胸の位置を上げるつもりで、胸を張ってください。 そして、その時の自分自身の感情の変化を意識してみましょう。

どうですか、何となく「自信」とか「やる気」といった感情が、 湧いてきた気がしませんか。

さらに、その状態から今度は、体の力を抜いて、肩を前に落とし、 少し前かがみになってみましょう。

いかがですか、先ほどとは逆に、何となく気持ちがロー・テンションに なった感じがすると思います。

 

感情というのは「身体を守り、生かすために働く機能」ですので、 怒りの感情は、動物に例えると、自分の身に外敵などの危険が迫り、 それに対する防御反応といえます。

ですから、対象物に対して、身体のすべての機能が集中します。 当然、視界も対象物に集中することとなり、狭くなります。 つまり、感情と身体の動きとは、密接な関係にあるのですね。

もう一つ、例を挙げます。 どうにも怒りの感情を抑えられなくなった場合は、次のことを試してみてく ださい。 ふざけていないので、真面目に試してくださいね。

「スキップをしながら、口笛を吹く。または、明るい曲をハミングする」

・・・ふざけているのでは、ありません。 試してみると、怒りの感情が和らいでくるのが分かります。

 

幼少の頃から、スキップは、楽しいときにしていたと思います。 その習慣は、大人になっても体が覚えているもので、たとえ怒っていても、 スキップをしながらでは、いつまでも怒りの感情を維持し続けることは難し いのです。

口笛やハミングも同様です。

前項では、喜怒哀楽の感情に視界は大きく影響される、というお話をしました。

特に、怒りの感情は、視界を狭くするので、その場合の対処法として、 「スキップをしながら、口笛を吹く。または、明るい曲をハミングする」を 試してみましょう、と言いましたね。

・・・馬鹿馬鹿しいように思えるかもしれません。 しかしこれは、身体の動きによって感情をコントロールするための一つの 方法なんです。

では、視界を広くする、つまり視野を広く取ることが、なぜ重要なのか。 それは、目が、外の世界から受け取る情報の約70%を司る器官だからです。

それだけ重要な情報収集器官ですから、強化すると、今まで気づかなかった モノが分かるようになります。

 

たとえば、視界を広くすることで、周囲の状況が見えるようになり、これま で以上に気を配ることができるでしょう。 気配りの上手な人は、周りへの「目配り」が上手いのです。

「アイツは気が利かない」とか「気配りが足りない」と言われる人がいます。 こういう人には「相手の立場に立って物事を考えろ」といったマインド論よ りも、 実は、気配り上手な人と比べて、視界が狭く、周りの状況が見えて いない場合が多いのです。

ですから、視界を広げるトレーニングによって、身体の動きを改善した方が 効果的です。

それではまず、目の周りの筋肉をシェイプアップするトレーニングを ご紹介します。

1.<眼球ストレッチ>

  • 正面を見た状態から、次の順に、眼球を動かす。

上→下→右→左→右斜め上→左斜め下→左斜め上→右斜め下→

左回りに1周→右回りに1周→目を正面に戻して目を閉じる→

パッと目を開ける、この目を開けた瞬間に目が泳がないように注意する。

2.<まぶたの屈伸運動>

  • 次の順に、強くまぶたを閉じる。

右目→左目→交互→両目

【ポイント】それぞれ10回ずつ行う。

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これらのトレーニングによって、まぶたや眼筋を鍛え、柔軟性を高めます。 また2のトレーニングは、いわゆる「ウィンク」ですが、これ、できない 人が意外と多いんです。

ウィンクできないというのは、顔の筋肉の一部を自分で意識して動かすこと ができない、ということです。

 

つまり、それだけ意識して使ってこなかった、ということなんですね。

コツは、頬の筋肉を、目の方に向かって引き上げる感じで行うと、 やりやすいと思います。 また、特に2のトレーニングは、最初疲れます。

これは、普段使っていない筋肉を使うと起こる「使い痛み」と同じです。 無理をせず、毎日続けていると疲れなくなってきます。 それではいよいよ次回、視界を広げるトレーニングをご紹介します。

前項は、外の世界から受け取る情報の70%は、目から入ってきている という事実、だからこそ視界を広げると、多くの情報に気がつくことが できるため、いわゆる「気が利く」、「 気配り上手」という評価を 受けやすい、というお話でした。

そして、まず、目の周りの筋肉をシェイプアップするトレーニングを ご紹介しました。 このシェイプアップ、ぜひ実行してみてくださいね。

単純な話、まぶたが腫れぼったいと、視界は狭くなります。 そして、腫れぼったい理由に、(1)まぶたをあまり動かしていない、 (2)まぶたの脂肪が多い、の2つの条件が挙げられます。

もう、まったく身体と同じで、まぶたの筋肉をあまり動かさないで いると、まぶたは下に落ちてきますし、脂肪が多いとやはり落ちてくる のです。

前回ご紹介したシェイプアップ・トレーニングは、そうならないための トレーニングで、2週間続けると効果が見えてくると思います。

 

では、さらにもう一歩進めて、広い視界を作るトレーニングをご紹介 しましょう。

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<視界の拡張トレーニング> 1.次の順に眼球を動かし、見える視界の限界映像を記憶する。 【ポイント】視界の限界域の映像を記憶するために、一度ずつ眼球を 正面に戻し、目を閉じること。

  • 上→下→右→左→右斜め上→左斜め下→左斜め上→右斜め下

2.1の「右斜め下」の映像を記憶したら、眼球を正面に戻し、目を 閉じた状態からパッと目を開け、視界域全体を意識する。

【ポイント】目が泳がないように意識して、目を開ける。

※この視界域を意識して目を開けたときの状態が「やわらかい目線」 です。 人との会話の際、この状態を意識すると、相手を見ていても 「睨んでいる」という印象を与えません。

<周辺視トレーニング> 1.腕(右でも左でもOK)をまっすぐ前に伸ばし、人差し指を立てる。 2.正面に立てた自分の人差し指を見つめる。 3.その状態で、眼球を動かさずに、目に映るものを答えていく。

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野球、サッカー、アメリカンフットボールなど、団体競技のスポーツ 選手は、とりわけ、敵・味方チームの選手たちが、どの位置にいるかを 瞬時に把握して、次のプレーを判断していかなければいけません。

そのために、広い視界を持つことが当然要求され、ご紹介した「周辺視 トレーニング」を街を歩く際にも行ったりして、周辺視野を鍛えるそう です。

また、元 F1 レーサーの中島悟さんが、以前インタビューで、 「サーキットを走るときは、どんな風にモノを見ているんですか」 という問いに、

「今、自分がトップから何台目で、それぞれの車が、どの位の距離感覚で 走っているのかを、ちょうど、鳥が上からサーキット場を見ているような

イメージを持ちながら、走っています。」 と答えていました。

 

いわゆる鳥瞰図をイメージしながら走る、ということなのですが、すでに 「広い視界」というものを超越した世界です。

しかし、これに近いことを出来る人は、一般の世界にもいて「後ろに目が ついている」と言われるようなサービスの達人は、この視界を超えた 全体像をイメージできるのです。

この能力はもちろん、視界だけでなく、五感すべての働きによって可能に なる訳ですが、情報の70%を受信する「目」という器官を十分に働かせ ていない、視界の狭い人には、当然、このようなことはできません。

視界のトレーニングによって、目の周囲の筋肉を鍛え、「目配り=気配り」 ができるようにパワーアップしましょう。

 

前項までの「視界、目線」をテーマにした内容に代わって、今回から、 数回にわたって「声」に関するアクトレーニングをお伝えいたします。 よろしくお付き合いくださいね。

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最近かなり様相が変わってきましたが、一般的には、ヴォイス・ トレーニングというと、歌手やアナウンサー、役者を目指す人が 受けるものと思われています。

しかし、欧米では、政治家やビジネスマンが、自分自身の印象を 高めるために、ヴォイス・トレーニングを受ける、あるいは、 専任のヴォイス・トレーナーをつける、ということは珍しいことでは ありません。

会話(言葉)によるコミュニケーションの重要性に対する意識の違い、 といっても良いでしょう。

アクトレーニングでは「呼吸法・発声法」のトレーニングを、とても 重視しているのですが、内容は、言葉や滑舌を鍛えるというよりも、 私たち人間が発する「音声」を強化する、というイメージです。

私たちは、「言葉」を使ってコミュニケーションをとるために、かえって、 発した「言葉」が音声としてきちんと、相手に届いているのかどうかを 確認しないまま、会話を続けてしまいがちです。

 

話している側は「届いている、伝わっている」と思い込んでいるのです。 しかし、実際に商談や面接の場面で相手が「モゴモゴ・・・」言っていて、

何を話しているのか分からない経験をしたことはありませんか。

聞いている側が関心を持っている相手や、話の内容であれば、「よく聞こえ なかったので、もう一度言ってください」などと、再度、話を促す場合も あるでしょう。

でも、そのまま話を流してしまう場合の方が多いのではないでしょうか。 もしかすると、話している側は、重要なことを言っているかもしれません。 それが「音声」として、相手に届いていないとしたら、非常に残念なことで す。

特に、国民性からなのか、日本人は語尾をはっきりと発音しない、という 習性を持っています。 そこで、アクトレーニングでは「音声強化トレーニング」として「呼吸法・ 発声法」を実施しています。

 

まず、呼吸法で大切なことは、

  • 鼻から息を吸うこと ●腹式呼吸をすること

の2点です。

口から息をする、と思っている人も多いのですが、口呼吸は、

  • 肩や胸が上下しやすい(胸式呼吸になりやすい) ●ノドが乾燥する

という点から、鼻から息を吸う方が、声を出すためには良いのです。

また、腹式呼吸を身につけるメリットは、のどに負担をかけずに、

  • 息の深い ●聞いていて、心地の良い ●明瞭な(滑舌のはっきりした)

声を手に入れることができる点です。

結果として、自分の意見や思いを相手に伝えやすくなります。

古館伊知郎さんや小倉智昭さんといった人気キャスターをイメージして いただけると分かりやすいでしょうか。

 

彼らは、前述の3つの条件を満たした、視聴者に安心感・信頼感を 与える声を使います。 彼らの声は、天性の資質もありますが、訓練によって得た賜物です。

生活の中で、自分の意見や思いを伝える手段は、端的に言ってしまうと 「話すこと」か「書くこと」の2つしかありません。

自分の意見や思いを、しっかりと相手に届け、伝えられるようになることは、 ビジネスの上で大きなアドバンテージを得ることに他なりません。 腹式呼吸をマスターすることが、ビジネスでの優位性を勝ち取る、という 考え方は、まだ日本では、それほどポピュラーではありません。

だからこそ、ヴォイス・トレーニングを自主的にでも実行すると、やってい る人が少ないだけに、チャンスが広がるというものです。

 

次に、呼吸法の前の準備運動をご紹介します。 自宅でも気軽に取り組めるトレーニングですので、実行してみてください。

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<準備運動(声のストレッチ)>

1.首のストレッチ・・・首(頭)を左回り、右回りと交互に3回ずつ回し ます。

2.ノドのストレッチ・・・顔を上に向け、唾を3回飲み込みます。

3.肩のストレッチ・・・肩を上下、前回し、後ろ回しを順に各3回ずつ行 います。

4.腰のストレッチ・・・腰を左右にひねる。左右4回ずつ。

<側筋運動>

おなかの横の筋肉(側筋)を意識的に動かすことで、横隔膜の動きを助け、 腹式呼吸を体得します。

  • おなかの横(側筋)に手を当てて、左右に膨らませるように意識しながら 動かします。 90秒間行ってください。

【ポイント】 ※はじめは、まったく動かない人も多いです。 あきらめず、2 週間ほど続けてみてください。

※側筋が動きにくい人は、当てた手で、筋肉をつまむようにして左右に 動かしてください。

※息を吐くときに、側筋を膨らませると、比較的やりやすくなります。

前項から「魅力的な声」をテーマに、声を磨くことのメリット、 その具体的方法をご紹介しています。

 

前回、声を磨くためには、まず、正しい腹式呼吸をマスターした 方が良いですよ、というお話をしました。

そして、腹式呼吸のトレーニングを行う前の準備運動をご紹介 したのですが。。。

・・・皆さん、やっていただけましたか?

何事もそうですが、やる人と、やらない人で、差が出てくるわけ ですから、一度試してみてくださいね。

さて、準備運動の中にあった「側筋運動」、ポイントの欄でも お伝えしましたが、初めはなかなか動かない人もいます。

それは、普段、動かしている部分(筋肉)ではないからです。

だからといって、腹筋運動をしても、側筋(お腹の横の筋肉)を 動かす効果は、あまりありません。

横の筋肉を鍛えるというより、柔軟にすることが目的だからです。

特に、女性はなかなか動かない方が多いです。

もちろん、普段から腹式呼吸が出来ている人は、それほど難しい ことではないのですが、動かない人からすると、動かし方が 分からないため、ピンとこないようです。

しかし我慢強く、毎日続けていると動くようになってきますので、 あせらず、じっくりと取り組んでください。

 

側筋を動かすというのは、腹式呼吸の重要な要素である「横隔膜を 動かす」ために行っているトレーニングです。

横隔膜はドーム状の筋肉の薄い膜で、肺とお腹(腹部)を仕切って おり、息を吸うときに使われる最も重要な筋肉です。

横隔膜は、胸骨、肋骨、脊椎からなる骨のケースの底部にくっついて います。

横隔膜が収縮すると胸腔が広がり、肺が膨らみます。

肺そのものは、自分で膨らんだり収縮したりできないので、横隔膜が 下に収縮することによって、肺が膨らむスペースを空けるという訳です。

余談ですが、この呼吸法を続けると、お腹が締まった、という声を 良く聞くようになりました。

 

呼吸をしながら、お腹を動かすというトレーニングなので、結果的に 有酸素運動をしている状態になっているのでしょう。

しかも、お腹を集中的に動かしていますから、いわゆる「部分ヤセ」 を可能としているようです。

芯のある魅力的な声を出すためのトレーニングをする過程で「ぽっこり お腹」や「メタボリックお腹」にも効果があり、しかも自宅でも一人で できるのですから、ぜひ、チャレンジしてください。

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<呼吸調整トレーニング(1)>

1.鼻から3秒かけて息をゆっくり吸う。 この時、おなかの横の筋肉(側筋)を、息を吸うのに合わせて 膨らませる(空気が側筋に入っていくイメージ)。

2.次に、7秒間で「ハァー」と口から息を吐く(口を尖らせて 「フゥー」と吐かない事)。

※1と2を繰り返し、90秒行う。

<呼吸調整トレーニング(2)>

1.鼻から5秒かけて息を吸う(おなかの横〔側筋〕に息を溜める イメージ)。

2.「ハァ」と一気に吐く。

※1と2を繰り返し、90秒行う。

今回が「魅力的な声を創る」の3回目。 1回目では腹式呼吸を身につけるための準備運動を、そして 2回目は、腹式呼吸のための身体の使い方をご紹介しました。

いよいよ実際に声を出すトレーニングをご紹介します。

1回目でも述べましたが、古館伊知郎さんや小倉智昭さんをはじめ、 テレビやラジオで活躍するアナウンサー、DJ の方々は声で、視聴者に 安心感・信頼感を与えます。

私たちも、例えばレストランやホテル、百貨店などで店員さんから 「いらっしゃいませ」と声をかけられます。 この時の声が、芯があり、かつ柔らかい声だと、なんか安心しますよね。

この安心感・信頼感を与える声には、ある特長があるのです。 それは、

  • 一定の重みが感じられる ●自分に向けられている、という方向が明確に分かる

という 2 点です。

アクトレーニングでは、声にこの「重さ」と「方向性」を創る トレーニングを行います。

この時の、発声のポイントは、

  • 呼吸の際の「呼気」を、そのまま発声に変換する

ということです。

「そのまま変換する」とは、呼吸をしていた時の、口の形、ノドの 開き具合、身体の姿勢などをすべて同じ状態のまま、という意味です。

実際、普通に呼吸する時と「同じ状態」で、発声ができない人が意外と 多いのです。 発声になった途端、呼吸が浅くなったり、口の形が変わったりという人が 少なくありません。

声は、ノドにある声帯に呼気が当たって、震えることによって出るものです。 ですから、呼吸法の時の体勢のまま、発声、つまり声帯に呼気を当てれば 良いだけなのです。

・・・が、理屈はそうでも、実際に行うとなると難しい。 これも繰り返しトレーニングを行うことで、自然な発声の状態、を 見につけることができます。

そして、相手にしっかり伝えるには、次の2点がポイントです。

  • 相手の距離まで、声が届いていること ●相手のいる方向に向かって、声が発せられていること

「自分の意見や思いを、しっかりと相手に届け、伝える」ための、 非常に基本的なことですが、実は、これも意外とできていません。

相手まで声を届かせるためには、相手の1メートル後ろくらいに 声を届けるつもりで、発声するのがコツです。

また、相手に向かって声を発するためには、顔を相手に向け、目を 見て発声するのが最も効果的です。

横を向いていたり、下を向いていると、声は相手に届きません。

「分かってるよ」と思われるでしょうが、会社や学校での発表などの 機会に、資料を読みながら発表したりしていませんか。 資料を読むということは、下を向いて声を出していることですよね。

よく「相手の目を見て話せ」と言いますが、これは、会話をしながら 相手の反応を確認するだけでなく、自分の声をしっかり届けるために 必要な動作なんですね。

  • 相手の距離まで、声が届いていること ●相手のいる方向に向かって、声が発せられていること

この2点がしっかりできると、コミュニケーション能力、 プレゼンテーション能力は飛躍的に向上します。

それでは、腹式呼吸を使った「自分の思いを相手に届ける」ための 発声トレーニングをご紹介しましょう。

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<屈伸発声トレーニング>

1.足を肩幅に開き、立ちます。

2.この姿勢から、リラックスした状態で、上半身を前に折り曲げる。

3.折り曲げた後、鼻から息を吸いながら、5秒かけて上半身を起こす。

4.「アー」と発声しながら、上半身を再び前に倒す。

5.3~4を5回繰り返し

※3のとき、自然と横隔膜が下がります。おなかの横の筋肉(側筋)を 意識して、発声しましょう。

※4のときの発声は、大きな声である必要はありません。 息から声に変わるギリギリの音程で発声するようにしましょう。

<呼吸&発声 3:1 トレーニング>

「ハ、ハ、ハ」と3回短く息を吐き、4回目に「ア」と声にします。 これを90秒間連続して行います。

※息を吐く時も、発声する時も、おなかの横(側筋)を膨らませるように 意識します。

※息を吐く時と、発声する時の呼吸の量が同じであることが理想です。 極端に呼吸の量が変わらないように、注意しましょう。

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以上、2つのトレーニング法をご紹介しました。 これまでの方法と合わせて、時間の許す範囲の中で、ぜひ実行してください ね。

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